2013年7月アーカイブ

uehatsu (2013年7月23日 20:23)

これまで2回に渡って連載してきました「lenovo ThinkPad X1 Carbon が届いた」ですが、今回の3回目で終了です。最後はThinkPad特有のOSを拡張するサポートソフトウェアについて書いてみたいと思います。

1. 省電力マネージャー

画面右下のバッテリーマークをクリックすると省電力マネージャーが起動します。
ほぼ満充電(99%)の時点でバッテリーマークでは「残り3:27 時間」と出ていました。状況によって変わりますが、表示上は満充電で4時間弱から3時間半程度でした。

DSC_0058.jpg

省電力マネージャー起動画面

DSC_0062.jpg

省電力マネージャー「電源使用」タブ。パフォーマンス設定や電源ボタンを押したときの動作変更など電源関連の設定ができます。

DSC_0065.jpg

省電力マネージャー「バッテリー」タブ。バッテリーの状況などが表示されます。

DSC_0066.jpg

2. Lenovo ThinkVantage Tools

サポートソフトウェアローンチャ的なものが ThinkVantage Tools です。コントロールパネルのデバイスとプリンターの中にインストールされています。

DSC_0069.jpgDSC_0072.jpg

3. インターネット接続を設定

ThinkVantage Tools からインターネット接続を設定します。デフォルトではインストールされていないので、初回起動時にインストールされます。

DSC_0089.jpg

ThinkPad用のサポートソフトウェアをインストールする事で、ThinkPadのインターネット接続を機能拡張することができます。

DSC_0090.jpg

拡張機能のインストール

DSC_0093.jpgDSC_0096.jpgDSC_0098.jpg

拡張できる接続にWiMAXなども選択出来るのはいいですね。WiMAXインストール済みのハードウェアであれば重宝する事間違い無しです(X1 Carbonにはインストールされていません)

DSC_0099.jpgDSC_0102.jpgDSC_0106.jpgDSC_0108.jpgDSC_0110.jpg

インストールが終了し再起動するとインターネットアクセスの状況が表示されるようになります。

DSC_0112.jpg

接続状況のエリアをクリックして Access Connections を起動します。

DSC_0117.jpg

初回起動時は設定がされていないので周囲にある無線アクセスポイントが表示されます。

DSC_0121.jpg

接続したいアクセスポイントを選択してパスワードを入力し接続します。

DSC_0125.jpg

接続が完了しました。

DSC_0127.jpg

設定した接続をロケーションの一つとして保存するか聞かれるので保存します。ここで保存すると、次回このロケーションに近づいた際、自動的に無線LANアクセスポイントに接続し、デフォルトプリンターなどを自動的に変更してくれるようになります(デフォルトプリンターのロケーションごとの変更は要設定)

DSC_0128.jpg

4. Lenovo Solution Center

システムの状態やセキュリティチェック、ハードウェア検査、ソフトウェア更新などThinkPadを最善の状態に維持するためのツールが Solution Center です。

DSC_0142.jpgDSC_0145.jpg

ハードウェアの検査を行います。

DSC_0148.jpgDSC_0150.jpg

システムのバックアップを取ります。Windowsデフォルトのバックアップツールを起動するか、Lenovo Rescue and Recovery をダウンロードしてインストール後起動するかを選択出来ます。ThinkPadを使っているので、Lenovo Rescue and Recovery を使う事をお勧めします。

DSC_0153.jpg

製品登録画面です。今回は貸出機なので登録はしていません。登録するとLenovoからサポート等のお知らせが届くようになるので登録しておきましょう。

DSC_0156.jpg

5. SimpleTap

ツール類のローンチャ+Webサイトのローンチャ+メッセージセンターのような機能を持ったツールです。デスクトップからすぐアクセスできます。タイルと呼ばれるボタンで構成されていて、Windows 8 的な感覚です。タイルを拡張する事も可能です。

DSC_0001.JPG

6. Lenovo ThinkVantage System Update

システムアップデート用のツールです。Solution Center や ThinkVantage Toolsなどから起動します。

DSC_0003.JPGDSC_0004.JPGDSC_0007.JPG

起動のようこそ画面。説明が簡単に書いてあります。

DSC_0008.JPG

アップデート内容の確認中。

DSC_0009.JPG

アップデート可能な項目の一覧。適用したいものを選択して次に進みます。

DSC_0011.JPG

アップデート内容の確認。

DSC_0012.JPG

インストールするかどうかの確認。

DSC_0013.JPG

インストール中画面。

DSC_0015.JPG

安定のThinkPad品質なので、サポートソフトウェアも歴代ユーザには特に代わり映えしたものはありません(苦笑)でもそこが安心できる製品の大本になっている気がします。

他社のWindowsマシンも良いですが、やはりオフィスユースにはThinkPadを、そう思わせる一品です。次は Windows 8 版を触ってみたいですね。

uehatsu (2013年7月20日 10:10)

Momable Type 6.0 Beta 1 が出て時間が経ちましたが、やはりData APIがキモだろうと。会社で何かData APIを使って出来る事ないかなと相談していたら、やはり出たのがRSS Reader風アプリの話。別にData APIでやる必要は無いんですけどRSSを全取得しても全件は出せませんし、パースの負荷もかかるしと。その点、Data APIなら件数をある程度気にせず取得できますし(メモリーやらの兼ね合いはあるけど)、あらかじめ必要な項目だけをしぼって取得出来るのでダウンロード時間、パース時間とも短縮が見込めます。

で、エントリー一覧を取得して、エントリーをWeb Viewで見るだけのアプリ。簡単です(^^;;

1. データの更新

データの更新は最近流行のにょろっと引っ張って離すにしました。最初は何も表示されていませんが、下にスワイプして離すとこんな風にエントリー一覧が表示されます。

fc87edd94d1ecf84e8355abe653f44e87faca64a.jpg一覧表示のためのendpointに"blog_id"と"fields=title,permalink"を指定してやってJSONを取得しています。デフォルトでは10件しか取得出来ませんので"limit=999"と入れてやっています。

JSONの取得にはNSURLRequestを、解釈にはNSJSONSerializationを使っています。その上で [jsonObject objectForKey:@"items"] のような形でNSDictionary形式のデータ列としてタイトルとpermalinkの入った情報を取得します。

取得した情報を NSMutableArray _items に入れTable Viewで表示しています。

2. WebView

タイトル一覧からタイトルをタップすると、WebViewが表示されます。これは普通のWebViewなのであまり語る事はありません。

93e33e3ac2dfa1ce52ce8b287bf89a8c2b812907.jpg3. 検索

Data APIの売りの一つ(?)でもある検索を実装してみました。タイトル一覧の上にあるテキスト入力域に文字列を入力すると関連するエントリーが一覧表示されます。

9dcc41e59d2d3b09196e36a0a9b209d1c4e25da2.jpg検索は一覧表示と同じエンドポイントに"search=foobar"の形で検索ワードを渡すだけです。こちらも簡単ですね。今までなら自前でJSON書いて、えいやっと力技で書いていた部分がうまくMT Coreに吸収されています。また検索も同じendpointにちょっと引数を多く渡してやるだけで済むというのもシームレスでいい点だと思います。

あとは、blog_id固定じゃなくて複数ブログから一気にデータをgetする方法ってないのかな。調べてみるか。

この先の詳細は8/3 MTDDCのLTにて!!(そこかっ?!w)

 

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uehatsu (2013年7月16日 20:28)

現在貸出ししてもらっているThinkPad X1 Carbon、前回のエントリーで開封の儀を執り行いましたが、今回はハードウェア編という事でまとめてみたいと思います。

1. 電源投入

キーボード右上のボタンが電源ボタンになっています。

DSC_0049.jpg

BIOS起動画面。ThinkPadのロゴがまぶしいです(単に映り込んでいるだけ?)

DSC_0051.jpg

Windows 7の起動画面。特に変わったところはありません。

DSC_0052.jpg

ログイン画面。ThinkPad X1のテーマが当たっているため、Windows 7のデフォルト画面と比べかっこいいです。

DSC_0053.jpg

起動しました。今回は既にセットアップ済みの機材だったため、登録画面などは出てきませんでした。考えるに多少のカスタマイズはされていても、Windows 7のセットアップ画面と大きくは違いはないと思われます。

DSC_0054.jpg

ThinkPad X1用にカスタマイズされたテーマ。全体的にシックなデザインになっています。これだけでも欲しい(^^)

DSC_0057.jpg

ゼロスピンドルマシンという事もあり起動が速いです。この後スリープ(ハイバネーション)させて復帰させましたが、やはり速い。ゼロスピンドルマシンの起動の速さはMacBook Airでも体感済みですが、Windows機では初めて。癖になりそうです。

2. 右パームレスト

右のパームレストにはThinkPadではもうおなじみの指紋認証センサーが付いています。今回は貸出機のため指紋認証設定はしていませんが、ThinkPadに搭載されている指紋認証システムは大変高機能で使い勝手、カスタマイズ、両面でとても良い物になっています。指紋認証ここに極まれりという作りです。

DSC_0073.jpg

3. トラックポイント&キーボード

ThinkPadと言えば、この赤ぽっち(トラックポイント)が有名。これが無いとThinkPadじゃないですねw
キーボードのストロークは従来のThinkPadのメカニカルな感じではないものの、しっかりとした打鍵感でタッチタイプをしていても安心できる作りになっています。キー同士が離れているところがThinkPadらしく無いので、ここは好き嫌いが分かれるところか?自分はMacBook Airで慣れているので嫌いではありませんが違和感はあります。
キーボードとトラックポイントの埋没感は絶妙。これ以上深くても、これ以上浅くても駄目です。かなりこなれています。

DSC_0075.jpg

4. トラックパッド&左右ボタン&スクロールボタン

トラックポイント用の左右ボタンはトラックパッドの大きさに合わせて広く、クリックしやすいのでグッド。スクロールボタンも親指で押さえるのに丁度良い大きさでしっくりきます。
トラックパッドは大変大きく、ちょっとびっくり。従来のThinkPadではクリックは圧力感知だったと思いますが、ThinkPad X1 CarbonではMacBookのように押し込むと「カチッ」という音がなりクリックを感知します。トラックパッドの表面は樹脂っぽさがありペタペタという感覚。指を滑らすと、ちょっとひっかかりを覚えます。2本指スワイプでスクロールが出来るのもMacBookっぽく、色々な点で「似ている」と感じました。

DSC_0078.jpg

5. 左パームレスト

左パームレストにはWindows 7, lenovo, Core i7などのロゴシールが張られています。これはWIndows機ではおなじみですね。
私の今まで使っていたThinkPadは左パームレスト下にハードディスクが配置されており、非常に熱を持ったのですが、さすがゼロスピンドル機です、全くと言っていいほど熱くありません。パームレストの熱さに泣いていた夏が嘘のようです。

DSC_0081.jpg

6. 左背面

電源ポート、排気口、USBポート、無線LANスイッチ、と並びます。
角形の電源ポートについては前のエントリーでも説明しましたが、本体の厚みを軽減するため丸型から角形に変更されているのだと思われます。外側のグランドと、中心のピンという形に整形されており、MacBookのような磁石式ではありません。
排気口は左背面と底面にもあり、かなり熱い風が出てきます。この薄さにグラフィック以外はほぼフルスペックの物が乗っているのですから仕方がありませんね。

DSC_0084.jpg

7. 右背面

SDカードスロット、ヘッドフォン端子、ディスプレイポート、USB端子、セキュリティロックと並びます。
最近の機種には必ず付いているSDカードスロット。デジカメなどではデファクトスタンダードとなっているので、今後もノートパソコンには必須のインターフェースとなるでしょう。

DSC_0086.jpg

8. パネル上部

パネル上部にはボタン類が並びます。
消音ボタン、ボリューム、マイク切ボタン、リセットボタン、無線LANインジゲータ、ディスクアクセスインジゲータ、電源ボタン。
今までの機種であればファンクションキーに割り振られていたであろう音量関係の機能も、ノートパソコンの機能が増えている事で別キーとして用意されたようです。
また音量関係のキーが別になっている事で、Skypeなどのチャットが使いやすくなっています。内蔵マイクを1ボタンでオフに出来るのも、VoIPアプリを使うにはある意味必須のボタンと言えるかもしれません。

DSC_0141.jpg

9. グラフィックチップ

Intelチップですので、極端に速いという事はありません。Aeroパフォーマンスが5.8点、ゲーム用グラフィックスが6.4点です。オフィスユースでは十分、ゲームユースでは不十分。ただ、この機械をゲーム機として使う場面は考えにくいので問題ないと思われます。
念のためFF11ベンチとFF14ベンチをかけてみました。FF11ベンチではHighで3000越えと十分な数値が出ました。さすがに10年以上前のゲームですから、このくらいの値は出て当たり前なのですが。FF14ベンチでは1500くらいしか出ず、さすがに最新のゲームを動かすのはきついかなと言った様子。1500出ているので起動しますしゲームも出来ますが、コマ落ちがひどい。素直にゲーマーズPCを買った方が良いと思われます。

10. サウンド

ヘッドフォン端子にBOSE QC15を繋ぎましたが、それなりの鳴り。耳障りなノイズが乗ることもほとんどなく、十分普段使いに利用出来るレベルでした。
それよりも驚いたのはドルビーサラウンド。内蔵スピーカーの鳴りがとても良く、ドルビーONにすると音場が非常に深く・広くなります。とても内蔵スピーカーから出ているとは思えない音です。ただ低音域のビビリがあるので、映画鑑賞しようとするとちょっと気になるかも。これは好き嫌いが分かれる気がします。

こんな感じでハードウェア編をまとめてみました。総評は「MacBookの良いところを取り入れたThinkPad」という感想です(失礼かな?)。Windows機にあった手の届かなさがとても良く直っていて、「1台Windowsノートを買ってよい」と言われたら候補に入る機種の一つです。

今回さわった機種はWindows 7で、タッチセンサー無しの機種ですので、Windows 8 + タッチセンサーが載っているThinkPad X1 Carbon Touchが狙い目かなと思ってたり(^^)

uehatsu (2013年7月16日 00:16)

lenovo ThinkPad X1 Carbon を貸し出してもらって、ただいまテスト中です。

まず今日は先日執り行った開封の儀について書きたいと思います。

1. 届いた箱(外箱)

思いっきり汚い箱で送られてきましたが、これは貸出機。仕方の無い事です。
これでもか、という位に「コワレモノ」マークがw

DSC_0002.jpg2. 届いた箱(内箱)

箱 in 箱(笑)
ぴったしのサイズの内箱が、外箱からそっくり出てきました。

DSC_0006.jpg3. 内箱を開くと、、、

特に変わったところはありませんが、簡易マニュアルが入っており、それをどけると電源アダプタなどが見えます。

DSC_0009.jpgDSC_0012.jpg4. 小物容器をどかすと中からThinkPad X1が登場

電源などの入っている小物容器をどかすと、そこから緩衝剤に包まれたThinkPadが登場しました。
まず最初の印象は、今まで使っていたどのThinkPadよりも薄いという事。Tシリーズ、Xシリーズとずっと使っていましたが、ここまで薄いとは思っていませんでした。

DSC_0023.jpgDSC_0025.jpg5. 小物類

今回貸し出してもらったX1 Carbonには小物が3つ着いてきました。
電源アダプタ、VGAアダプタ、有線LANアダプタ、です。

まず電源アダプタですが、ぱっと見は従来のThinkPadの電源アダプタと変わりません。大きく違うのは本体側の差し口。従来は丸形でしたが、角形に変わっています。これは本体の薄さに合わせて形状を変えたものと思われます。四角いグランドの中に1本線が入っています。
角形と言ってもMacBookのような磁石式の接点ではありません。物理的に「ぶすっ」と刺すタイプです。

DSC_0034.jpg

VGAアダプタは専用端子からVGA 15ピンに変換するタイプです。表面はマットでキレイな仕上がり。本体の表面加工と同じなので、ぴったしです。

DSC_0026.jpg

最後の付属品は有線LANアダプタ。USBポートに指して使います。仕上げとロゴのおかげで、とてもリッチな見た目になっています。

DSC_0031.jpg6. MacBook Air, 第四世代 iPad との比較

ターゲットとしてはMacBook Proが比較対象となりそうですが、手元にはMacBook Airしかないので比較してみました。また持ち歩き端末という事でiPadも。

まず重ねて上から見たところ。MacBook Airとサイズはほぼ同じ。iPadと比べるとふた周り大きいのが分かります。

DSC_0037.jpgDSC_0040.jpg

横から見ると、さすがにMacBook Airの薄さにはかないません。ただMacBook Proと同じか、それよりも薄い印象です。重量的にもサイズ的にも持ち歩くのには十分と思われます。

DSC_0043.jpg7. 液晶を開くと

がしっとThinkPadです(当たり前ですが)
赤ぽっち(トラックポイント)はもちろんの事、トラックパッドもThinkPadらしさをアピールしています。
トラックパッドが従来の製品よりも大きく、このあたりもMacBook Air & Proを意識させる作りです。
液晶と本体に凹凸が少なく板2枚をヒンジでくっつけたような作りになっているのも、従来の本体に対するフタ(液晶)的な作りとは違います。開き角が180度まであるので、まるで一枚の板のようになります。他のラインナップでは360度開いてタブレット型になるものもあるので、作り的には十分余裕なのでしょう。こういったタイプの液晶にありがちな、フラフラ感、ガタガタ感は一切なく、さすがThinkPadです。

DSC_0046.jpgまずは開封の儀でした。次は本体のもう少し細かい点に触れたいと思います。

uehatsu (2013年7月12日 20:31)

前回の懸案だったnginxでMovable Type 6.0 Beta 1 の Loupe (mt-data-api.cgi) が動作しなかった点が解消されたのでご報告いたします。

内容はいたって簡単。proxy設定をするだけでした(^^;;

既に nginx で MT が PSGI 起動している場合は、その設定をコピーして書き換えるだけでOKです。

自分の環境ではこんな感じ。nginx の設定を変更したら、サービスをリスタートします。

    location ~ ^/cgi-bin/mt/mt-data-api.cgi {
        proxy_connect_timeout 90;
        proxy_send_timeout 90;
        proxy_read_timeout    90;
        proxy_pass http://mt;
        break;
    }
    location ~ \.cgi$ {
        proxy_connect_timeout 90;
        proxy_send_timeout 90;
        proxy_read_timeout    90;
        proxy_pass http://mt;
        break;
    }

プラグイン設定で Loupe の出力先を設定し、PCのウェブブラウザやスマホでアクセスするとログイン画面の後、以下のような画面が表示されます。

IMG_0661.PNGIMG_0660.PNG

スマホ画面から MT Data API, MT Chart API を利用した Loupe の画面にアクセスできます。サイト、ブログごとのPV、ファイルアップロード機能、コメントなどのフィードバック、1週間のアクセス数一覧、1日分のトップPVベスト3、1週間分のトップPVベスト3、などが表示されます。

iPhone の Safari でアクセスした場合、ローカルメディアにはアクセスできないので、ファイルアップロード機能のエリアは表示されないみたいです。PC からアクセスしたら表示されました。Android ではどうでしょう、手元に端末が無いので試せていませんが、、、

こんな感じで Loupe は、MT Data API, MT Chart API のポテンシャルを覗かせてくれています。MT Data API, MT Chart API のドキュメントはMT github wikiにまとまりつつあるようですが、トップページからはまだリンクされていないようなので(どうだろう?)ここではリンクしないでおきますね :-Pリンクされていました。追記2参照)

追記1:
yujiさんからご指摘あったように iOS 6 ではローカルメディアから写真のアップロード(ストック済みでも、その場で撮影でも可)が出来る事を確認しました。以下添付した画面。
image.jpg

追記2:
ドキュメントですが、既にトップに張られていました。うっかりミス(^^;;) こちらです。
https://github.com/movabletype/Documentation/wiki/English-developer-guide

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uehatsu (2013年7月11日 01:43)

まずは雑感から。一番嬉しいのは自分が在籍していた頃に「この機能は欲しい」とプッシュしていたウェブサイトとブログの差の吸収。今回のバージョンアップでウェブサイトとブログの差がほぼ無くなり、ウェブサイトにも従来提供されているブログテンプレートが適用できるなどグッド。

Powered byのウィジェットに利用されている画像サイズが、なぜか120x75から80x61に変更されていて画像が歪むなどありましたが、ちょっとした修正で済みました。

Google APIでAnalyticsのAPIを解放してやり「設定」>「Webサービス」で設定すると、ダッシュボードにAnalyticsの結果が表示されるようになりました。従来のFlashのダッシュボードウィジェットは無くなりました。とうとう、と言った感じです(苦笑)

新しい試みとしてLoupeというスマートフォンアプリケーションが提供されていますが、詳細は割愛。実はREST APIの設定がnginxでうまくいかず試せていないためです。できたらまた報告します。Loupe自体はData API, Chart APIと呼ばれる新しいAPIを使って構成されています。REST APIとなっていて、実体はmt-data-api.cgiです。ちょっと見た限りですが、RESTで叩いた結果がJSONで帰ってくるような雰囲気。色々と拡張できそうでワクワクします。

実装をやる立場からすると地味に嬉しいのが「公開終了日」が設定出来る事。詳しくは調べていませんが、設定する事で公開終了日時以降に当該のエントリーが未公開になる模様。キャンペーンサイトなどでは、指定した日時にエントリーを手動で未公開に変更する事もあるので便利ですね。「run-periodic-tasks が動いている」「動的出力している」などがキーになるでしょう。

「ウェブサイトとブログの差異の吸収」「Google Analytics連携」「Data API, Chart API(Loupe)の実装」「公開終了日の設定」といった所が5.xから6.0へのアップグレードの注目点と思われます。上にも書きましたが、個人的にはData API, Chart APIでどういった事が実現できるのかが楽しみでなりません。

最後になりますが、このグレートなアップグレードを提供してくれたMTチームに拍手を送りたいと思います。またBeta1、これからも作業が続くと思いますが、夏バテなどなく体に気をつけて本番リリースを迎えて欲しいと思います(^^)v

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uehatsu (2013年7月 7日 00:11)

外部入力をMac miniの内蔵入力で今までまかなっていたんですが、当たり前のようにノイズが乗りいかがなものかなーとずっと考えておりました。

で、思う所ありUSBオーディオインターフェースを物色。Amazon.co.jpにてTASCAMのUS-366を購入しました。

  1. 単体でミキシングができる
  2. マイク入力 x 1、ギター入力 x 1、アナログステレオ入力 x 1 がある
  3. 光デジタル入出力がある
  4. Mac対応である(当たり前かw)
  5. Soundflower + LadioCast 環境で利用できる
  6. ニコ生に使える
  7. Logic Pro, MainStage 2 で利用できる

US-366はほぼパーフェクト。唯一現時点で出来ていないのがMaingStage 2で使うという事。Logicではちゃんと使えるんですが、MainStageでは無音になってしまいます。現在調査中。

他にも問題があったので、解決方法とか雑感など一緒にまとめてみます。

  1. Soundflower + LadioCast 環境で使えなかった
    これはSoundflowerの再インストールとUS-366のドライバーを1.01にアップデートする事で解決
  2. ソフトミキサーがドライバに付属
    普通着いてくるものですが、US-366の上面にある"MIXER PANEL"ボタンを押す事で表示、非表示ができます。これ便利
    あとはソフトミキサー上で入力をモノラル2chからステレオ1chにまとめたり、細かくエフェクトをかけられたりと便利。BEHRINGRのXENYX 1202FXを持っているのですが、ほとんど意味をなさなくなってしまいまいした(苦笑)
  3. マイク2本刺せる
    マイク端子が2つ着いているのでマイクが同時に2本指せます。48v供給もスイッチ1つでできます
    そのうち片方がGUITER入力との切り替えになっています。こちらもスイッチ1つで切り替えOK
    キャノン x 2 と LINE x 2 なのでこの価格帯のUSBオーディオインターフェースではいい方では
  4. マイク、LINE(ギター)がハードウェアボリュームで調整可能
    ニコの放送などでは微妙に嬉しいかも
  5. Windows PCからの入力をアナログからデジタルに変更
    今まではアナログでミキサーに入れていましたが、どうしてもノイズが乗ってしまっていました
    元々自分の使っているマザーボードには光OUTが着いているのでUS-366に直接入力するようにしました。音が抜群に良くなりました(^^;;
  6. ヘッドフォン端子が残念な事に、、、
    BOSE QC15を使っているんですが、つないだところノイズがサーっと。ボリュームを上げれば気にならなくなりますが、静かな曲などは目立ってしまいます。うーん、自分の設定が悪いのか。色々と見直しましたが変わりませんでした
  7. MainStageで使えない
    Logicではきちんと認識してノイズもなく奇麗に録音出来たのですが、MainStageだと入力をUS-366にしても無音のままでした。うちのMac miniは元々MainStageがうまく動いていない(画面が乱れる、急に音が出なくなる)などあるので、それも原因かもしれません。使える様になるといいな。

こんな感じです。参考になったかな?(^^)

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uehatsu (2013年7月 5日 23:11)

前回は CentOS 4.9 のインストール方法をまとめましたが、実サーバからKVM環境に移行するのにrsyncなど使うのはちょっとと考えていました。backup & restore で移行する方法がないか調べていたらヒットし、実際にKVMへの移行が成功したので簡単にまとめます。ここでは CentOS 4.9 を例に書いていますが、CentOS であれば、5, 6 でも可能です。試していませんが、RedHat Enterprise Linux でも同じ手順で移行ができるようです。

利用するのは mondo rescue というもの。元々はLinuxのバックアップツールです。このツールで起動状態でデータをバックアップして、ISOファイルに切り分けてくれます。リストアはISOファイル(もしくはDVD-Rなど)で起動してLinuxのインストールと同じような要領で書き戻すだけです。

元々のディスク使用量分のハードディスクが必要ですが、パーティションの切り直し機能を持っているので、元のディスクより小さなハードディスクなどにも書き戻しができる優れものです。実環境からKVM環境に以降する際にデバイス名が違ってしまう事がありますが、それもインストールの途中で手動ではありますが変更する事が可能です。インストーラーはCUIですのでちょっと敷居が高いかも。複数台ある実サーバや、古いサーバで動いているものをKVMでまとめたいなんて人にはもってこいの仕組みです。

1. mondo rescueのインストール

インストール自体はRPMで簡単です。wgetなどでダウンロードしてインストールします。

# wget ftp://ftp.mondorescue.org/rhel/4/i386/afio-2.5-1.rhel4.i386.rpm
# wget ftp://ftp.mondorescue.org/rhel/4/i386/buffer-1.19-4.rhel4.i386.rpm
# wget ftp://ftp.mondorescue.org/rhel/4/i386/mindi-busybox-1.18.5-3.rhel4.i386.rpm
# wget ftp://ftp.mondorescue.org/rhel/4/i386/mindi-2.1.5-1.rhel4.i386.rpm
# wget ftp://ftp.mondorescue.org/rhel/4/i386/mondo-3.0.3-1.rhel4.i386.rpm
# rpm -ivh afio-2.5-1.rhel4.i386.rpm buffer-1.19-4.rhel4.i386.rpm mindi-busybox-1.18.5-3.rhel4.i386.rpm mindi-2.1.5-1.rhel4.i386.rpm mondo-3.0.3-1.rhel4.i386.rpm

2. データのバックアップ

以下のコマンドで、/backup 以下に 4G で切り分けられたISOイメージが、server-backup-(日付)-n.iso という形で連番で作られます。/backup 以下はバックアップ対象に含めません。ホットバックアップが売りですが、ファイルハンドラがオープンされたままのファイルがバックアップ後も正しく読めるかどうかの担保はされていないようなので、バックアップする際はファイルアクセスをするサービスは停めた方が良さそうです。自分の環境では、25G前後のバックアップで1時間半ほどかかりました。KVMサーバにISOイメージをコピーするのだけで1時間以上かかったので、併せて2時間半ほどになります。ISOイメージのコピーが済んだらバックアップ元の実サーバを止めます。

# mondoarchive -O -i -g -0 -s 4g -p server-backup-`date +%Y%m%d` -l GRUB -d /backup -E /backup

3. インストーラの起動

KVMであればISOイメージの1番を接続、ISOイメージが利用出来ない場合や移行先も実サーバの場合は作成したISOイメージをDVD-Rに焼いて、そこから起動します。起動すると boot プロンプトが出るので以下のように打って Enter キーを押します。これでハードディスク初期化モードで、かつインタラクティブモードのCUIインストーラが起動します。

boot: nuke interactive

4. パーティションの変更

自分の環境ではパーティションのデバイス名が変わっていたので変更しました。また、KVMのハードディスクイメージが実HDDのサイズより小さいので、パーティションサイズも小さくしました。

5. リストア

インストーラの通りに進めると簡単にリストアが終わります。自分の環境では、30分強でおわりました。

6. boot loader のインストール(GRUB)

boot loader (GRUB) の情報も必要があれば書き換えます。自分の場合はインストール先のパーティション名と、パーティションのデバイス名などを変更しました。

7. MACアドレスの書き換え

ここでする必要はありませんが、先にネットワークカードのMACアドレスを書き換えます。具体的には実際のネットワークカードのMACアドレスから、KVMの仮想ネットワークカードのMACアドレスに書き換えます。

sh-3.00# mount /dev/sda3 /mnt
sh-3.00# vi /mnt/etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-eth0
=====
-HWADDR=00:XX:XX:XX:XX:XX
+HWADDR=52:XX:XX:XX:XX:XX
=====

8. インストーラーの終了(ゲストOSの終了)

exit コマンドで終了すると記載がありますが、私の環境ではできませんでした。KVM 側から強制終了します。

9. CDROMの切断

KVMでCDROMを切断します。

10. 起動 しかし 失敗

KVM を起動させましたが、GRUBが立ち上がりません。数回テストしたうち、問題無く立ち上がるようにリストアできた事もあったので、操作に問題があったのかもしれません。何度もトライするのが面倒だったので、GRUBを自分でインストールする事にしました。

11. レスキューモードで起動

CentOS 4.8 のISOファイルを接続し起動。プロンプトに 「boot: linux rescue」と入れてレスキューモードで起動。キーボードやネットワークの設定をして進むとシングルモードで起動します。

12. GRUB のインストール

grub-install コマンドで GRUBをインストールします。

# chroot /mnt/sysimage/
# grub-install /dev/hda/

13. 再起動

KVM で DVD イメージを切断した上で、exit コマンドを2回打ってレスキューモードを抜け再起動させます。

これでKVMで起動が確認できました。古いうるさく熱いサーバが一台止まったのでずいぶんと快適になりました。将来はこのサーバもKVMをストップさせて、Raspberry Pi で運用したいと考えています。いつになるかな、、、(^^;;

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uehatsu (2013年7月 3日 23:54)

CentOS 4.9 がリリースされてずいぶんと月日が経ちますが、未だにCentOS 4.x 系環境が必要という人もいらっしゃいます。自分もその一人です。先日のエントリーで CentOS 6.4 に KVM を入れて、そこに CentOS 4.9 をインストールするという話を書きましたが、CentOS 4.9 のインストール方法の詳細については省略しました。今日はそこをまとめます。

1. CentOS 4.8 ISOファイルのダウンロード

CentOS 4.9 をインストールしたいのに、4.8の話をし出しても気が狂っているわけではございません。CentOS 4.8 と 4.9 では差分が少ないため、今は 4.8 のディスクイメージしか配布されていないためです。
また、CentOS 4.8 のディスクイメージも大手配布サイト(例:ftp.riken.jp など)には既になく http://vault.centos.org/ からダウンロードして来ます。

i386版 : http://vault.centos.org/4.9/isos/i386/

x86_64版 : http://vault.centos.org/4.9/isos/x86_64/

KVMなど仮想環境で利用する場合はディスクが分かれていると作業がしにくいので、torrentファイルをダウンロードして、BitTorrentクライアントでダウンロードするのが良いでしょう。WindowsならµTorrent、MacやLinuxならならTransmission

あたりがよろしいかと。あ、µTorrentはMac版もあります。私は使った事ありませんが(^^;;

2. ISOファイルをアップロード、もしくはディスクを焼く

KVMなど仮想化環境で利用するならISOディスクイメージのまま、必要があればアップロードなどしてください。実機やISOが利用出来ない場合はディスクに焼いて下さい。Macであれば標準のディスクユーティリティで焼けます、方法やWindowsの場合は別途調べて下さい。ここでは省略します。

3. CentOS 4.8 のインストール

4.8をインストールします。インストーラーに従ってインストールしてください。

4. yumのリポジトリデータの編集

インストールした後、yumでアップデートをかける前にレポジトリのデータを書き換えます。すでにミラーサイトが閉鎖されているためアップデートができないのです。ここでも http://vault.centos.org/ を利用するようにします。具体的には /etc/yum.repos.d/CentOS-Base.repo のmirrorlistをコメントアウトし、baseurlを以下の様に書き換えて下さい。

--- CentOS-Base.repo     2013-06-23 01:48:28.000000000 +0900
+++ /etc/yum.repos.d/CentOS-Base.repo     2013-06-23 01:50:27.000000000 +0900
@@ -13,8 +13,9 @@

 [base]
 name=CentOS-$releasever - Base
-mirrorlist=http://mirrorlist.centos.org/?release=$releasever&arch=$basearch&repo=os
+#mirrorlist=http://mirrorlist.centos.org/?release=$releasever&arch=$basearch&repo=os
 #baseurl=http://mirror.centos.org/centos/$releasever/os/$basearch/
+baseurl=http://vault.centos.org/4.9/os/$basearch/
 gpgcheck=1
 gpgkey=http://mirror.centos.org/centos/RPM-GPG-KEY-centos4
 priority=1
@@ -23,8 +24,9 @@
 #released updates
 [update]
 name=CentOS-$releasever - Updates
-mirrorlist=http://mirrorlist.centos.org/?release=$releasever&arch=$basearch&repo=updates
+#mirrorlist=http://mirrorlist.centos.org/?release=$releasever&arch=$basearch&repo=updates
 #baseurl=http://mirror.centos.org/centos/$releasever/updates/$basearch/
+baseurl=http://vault.centos.org/4.9/updates/$basearch/
 gpgcheck=1
 gpgkey=http://mirror.centos.org/centos/RPM-GPG-KEY-centos4
 priority=1
@@ -33,8 +35,9 @@
 #packages used/produced in the build but not released
 [addons]
 name=CentOS-$releasever - Addons
-mirrorlist=http://mirrorlist.centos.org/?release=$releasever&arch=$basearch&repo=addons
+#mirrorlist=http://mirrorlist.centos.org/?release=$releasever&arch=$basearch&repo=addons
 #baseurl=http://mirror.centos.org/centos/$releasever/addons/$basearch/
+baseurl=http://vault.centos.org/4.9/addons/$basearch/
 gpgcheck=1
 gpgkey=http://mirror.centos.org/centos/RPM-GPG-KEY-centos4
 priority=1
@@ -43,8 +46,9 @@
 #additional packages that may be useful
 [extras]
 name=CentOS-$releasever - Extras
-mirrorlist=http://mirrorlist.centos.org/?release=$releasever&arch=$basearch&repo=extras
+#mirrorlist=http://mirrorlist.centos.org/?release=$releasever&arch=$basearch&repo=extras
 #baseurl=http://mirror.centos.org/centos/$releasever/extras/$basearch/
+baseurl=http://vault.centos.org/4.9/extras/$basearch/
 gpgcheck=1
 gpgkey=http://mirror.centos.org/centos/RPM-GPG-KEY-centos4
 priority=1
@@ -53,8 +57,9 @@
 #additional packages that extend functionality of existing packages
 [centosplus]
 name=CentOS-$releasever - Plus
-mirrorlist=http://mirrorlist.centos.org/?release=$releasever&arch=$basearch&repo=centosplus
+#mirrorlist=http://mirrorlist.centos.org/?release=$releasever&arch=$basearch&repo=centosplus
 #baseurl=http://mirror.centos.org/centos/$releasever/centosplus/$basearch/
+baseurl=http://vault.centos.org/4.9/centosplus/$basearch/
 gpgcheck=1
 enabled=0
 gpgkey=http://mirror.centos.org/centos/RPM-GPG-KEY-centos4
@@ -64,8 +69,9 @@
 #contrib - packages by Centos Users
 [contrib]
 name=CentOS-$releasever - Contrib
-mirrorlist=http://mirrorlist.centos.org/?release=$releasever&arch=$basearch&repo=contrib
+#mirrorlist=http://mirrorlist.centos.org/?release=$releasever&arch=$basearch&repo=contrib
 #baseurl=http://mirror.centos.org/centos/$releasever/contrib/$basearch/
+baseurl=http://vault.centos.org/4.9/contrib/$basearch/
 gpgcheck=1
 enabled=0
 gpgkey=http://mirror.centos.org/centos/RPM-GPG-KEY-centos4

5. アップデート

yumコマンドを使って、4.8 から 4.9 にアップデートします。

# yum -y update
# reboot

6. 確認

起動時にプロンプトの表示が 4.9 になっている事を確認します。また、以下のコマンドでも確認できます。

# cat /etc/redhat-release
CentOS release 4.9 (Final)

今回こうやってまとめましたが、http://vault.centos.org/ にファイルがあるとは言え、色々な観点から実用するのは避けた方が良いでしょう。よほどの事がなければ CentOS 6.4 への移行をお勧めします。PerlやPHPなどのバージョンの関係で移行出来ない人も多いのは事実なのですが、、、(^^;;

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uehatsu (2013年7月 1日 00:39)

自宅サーバにCentOS 6.4 を入れております。最終目的はKVMサーバ&バックアップサーバとして利用する事です。

自分の仮想環境としてCentOS 4.9が欲しい訳ですが、今日はその手前としてCentOS 6.4にKVMをインストールして仮想環境を立ち上げる方法をまとめます。

1. Intel-VP, AMD-V の対応を確認

Qemu, KVMで利用するIntel-VP, AMD-VがサーバのCPUで利用可能か確認します。BIOSの設定で変更できる場合もあります。詳しくはマザーボードなどのマニュアルを参照してください。

# cat /proc/cpuinfo | grep vmx | wc -l
1以上で対応している(0の場合は未対応)

2. KVM(仮想化モジュール群)のインストール

全てvirshで設定しても良いのですがXorg上で仮想マシンマネージャーを立ち上げるのが簡単。今回はそちらで設定します。Xorgのインストールほうほうは以下のエントリーをご参照下さい。CentOS 6.4 で 後から Xorg をインストール

# yum groupinstall "Virtualization" "Virtualization Client" "Virtualization Platform" "Virtualization Tools"

3. Initスクリプトの設定 とサービスの起動

いつものお約束です。libvirtdを起動します。

# chkconfig libvirtd on
# chkconfig libvirtd --list
libvirtd            0:off     1:off     2:on     3:on     4:on     5:on     6:off
# service libvirtd start

4. br0の設定

ブリッジインターフェースの設定です。こちらのページを参考にしてください。CentOS 6.4 でブリッジインターフェースを設定

5. 仮想マシンの作成

A) ISOファイルのアップロード
サーバにISOファイルをアップロードします。もしくはダウンロードしてきます。この際、KVMからISOファイルが見える必要がありますので、/root 配下ではなく、/usr/local/iso 配下にファイルを置きます。

# mkdir /usr/local/iso
(今回は例として/usr/local/iso/ 以下にCentOS 4.8のDVDイメージをアップロード)
# ls /usr/local/iso/
CentOS-4.8-i386-binDVD.iso

B) メニューから仮想マシンマネージャーを立ち上げ

C) "localhost (QEMU)" を右クリックし"新規"を選択

D) 名前に仮想マシンのニックネーム、「ローカルのインストールメディア」を選択し「進む」をクリック

E) 「ISOイメージを使用」で先ほどアップロードしたISOイメージを選択、OSの種類を"Linux"、バージョンを"Red Hat Enterprise Linux 4"にして「進む」をクリック

F) 割り当てメモリーと仮想CPU数を指定して「進む」をクリック

G) 割り当てディスクイメージの容量を指定て「進む」をクリック

H) 詳細なオプションで、「ホストデバイス eth0 (Bridge 'br0')」、「固定 MAC アドレスを設定」をチェック、MACアドレスは初期値のまま、仮想化の種類は「KVM」、アーキテクチャーは「i686」を選択して「完了」をクリック

I) CentOS 4.8 i386 をインストール

J) CentOS 4.9 にアップデート

仮想マシンマネージャーでマウスをゲストからホストに復帰させるには左Alt + 左Ctrl を押します。仮想マシンマネージャーの画面を閉じるとバックグラウンドでゲストOSが動き続けています

6. 仮想マシンの自動起動設定

このままだとホストを再起動してもゲストが自動起動してくれません。その設定をします。ホスト終了時にゲストがちゃんとサスペンドするようACPIを有効にしておきましょう(CentOSでは通常有効になっています)

 # virsh autostart (仮想マシンのニックネーム)

これでCentOS 6.4のKVMにCentOS 4.9がインストールできました。既に大手サイトでも配布が終わっているCentOS 4.9のインストール方法は次回に!!(^^)v

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