最近 iOS開発を真剣に（？）やっております。
今まで読んでいた本はどうしてもサンプルアプリを集めたものばかりで実用的で無く「iOSでのメモリ管理はどうするか？」とか「デリゲーションやNotification Centerの基本からの使い方」なんてものは載っておらず、正直実用的なアプリケーションを作るためのリファレンスとなるものではありませんでした。
で、教えてもらったのが通称「黄色い本」「オートマティズム」と言われている本「iOS開発におけるパターンによるオートマティズム」
この本いいです。何がいいかって？それはやはり実用アプリを作成するうえで必要な要素をシンプルにパターンにまとめ、設計からコードへの落とし込みを流れ作業的に行おうというそのスタンス。デリゲーションパターンやメモリの管理、View Controllerの扱い方など簡潔にまとまっていて、すっと読み終わります。
iOS開発におけるパターンによるオートマティズム |
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しかし悲しいかな「基本的な事は理解している物」として書かれているため、「Interface Builderってどうつかうの？」とか「IBOutletって何？」とか分からない所が多く、学習の最初に読むリファレンス本としてはちょっと違う。うーん、残念。
で、他にも無いかと物色して探しました。探すポイントとしては３つ。
- Xcodeの使い方の初歩から実用となる知識までを得られること
- UIはInterface Builderを基本として使い、必要無ければ使わないという選択肢も指し示してくれているもの
- メモリの管理についてもしっかり教えてくれているもの
今であればARC一択の気もするのですが、勉強するにはこのあたりからと思ったんです。
最近の本は「Xcodeの使い方の初歩は教えてくれるが、実用となるXcode Documentの調べ方やアナライザの使い方、便利なショートカットなどは教えてくれない」「バックグラウンドタスクやマルチタスク、イベントなどなど実践の知識を教えてくれない」「StorybordsありきでInterface BuilderやXIBファイルについて教えてくれない」「ARCに任せっきりでメモリ管理についてノータッチのものがほとんど」などなど、語弊はあるもののこんな風に感じて不満ありありでした。
そう、こんな本、何冊読んでも身にならない！！かなり時間とお金を浪費しました(T-T)
で、上記の事を考えて探した本が「iOS プログラミング 第2版」オートマティズムを読み終わったけど良く分からなかった人が「これはわかる、おすすめ！！」と書いていて自分も速攻購入。ただし気になる点もあり、それは後述。
| ｉＯＳプログラミング 第2版 |
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探していた要素にぴったりで、短期間でiOS開発の基礎から、その一歩先まで進むには必携と言えるくらいの良書。
XIBファイルの扱い方やView Controllerへの接続方法といったInterface Builderの基礎から、UIViewの基礎やクラス図・クラス設計・ライフサイクルと言った概念や基本となる部分、デリゲーションパターンの利用方法から注意点、メモリ管理の基本と実践、などなど。なにより一つ一つコードが説明されていて、書かれている通りにXcodeに打ち込んでいくだけで順番にiOS開発の基礎から実践まで勉強できるようになっています。アナライザってこうやって使うんだー、など納得するとこ多数！！サンプルコードも実用的でgood！！
惜しむらくはこの本、Xcode 4.1とiOS 4をターゲットに書かれているんです。訳者による解説はあるもののスクリーンショットも古く今の環境だと読み替えないといけない部分もあります。読み替える方法と、サンプルコードのXcode 4.2で動くようにする方法（実際にはその方法でXcode 4.6で動きます）も載っています。なので苦にはなりません。
勉強したい、という人は即買いお勧めです。
でもって、本国では既に第３版が出ており、こちらも良書。１１月にはiOS 7対応版と思われる第４版の発売も決定しています。楽しみですね。
私は以下の理由で第３版の洋書も買いました。
- iOS 5 と Xcode 4.3 をターゲットに書かれている
- その分情報が新鮮
- ARCについてきちんと説明されている
- 基本的に第２版と大きく内容が変わらないので突き合わせれば英語も苦にならない
といったところ。最初は「ひさびさの洋書だしどうかな？」と思っていたのですが、買ってみて正解でした。さて、勉強と実践、がんばるぞ(^^)
| iOS Programming: The Big Nerd Ranch Guide, Third Edition (3rd Edition) (Big Nerd Ranch Guides) |
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